0. 現在の位置:アイデア発想
商品企画7プロセスの4番目。前3プロセスで特定した「課題」「ペルソナ」「立ち位置」をもとに、具体的な商品アイデアを発散させる。
立ち位置だけでは商品はできない。具体的な商品アイデアを大量に発散させて、その中から有望なものを2〜3個選ぶ。
ここで「ひらめき頼み」になると、平均的・無難なアイデアしか出ない。型(SCAMPER)を使えば、誰でも機械的にユニークなアイデアを量産できる。
1. アイデア発想とは何か
ひとことで言うと: 既存商品に7つの問いを投げて、新しい商品アイデアを大量に生み出す作業。
「ひらめき」を待つのではなく「型」を当てる
プロのデザイナーや企画者も、ゼロからひらめいているわけではない。ほとんどの場合、既存のものを「型」で変形させて新しいアイデアを生んでいる。
- 「いいアイデアないかな〜」とぼんやり考える → 出ない・偏る・無難になる
- 「もし素材を変えたら?」「組み合わせたら?」と問いを投げる → 出る・幅広い・尖ったものが混ざる
プロも素人も同じ。問いの数 = アイデアの数。
このプロセスを飛ばすとどうなるか
- 「いきなり1個に決めた」 → 他の選択肢を検討してないので、後で「あっちが良かったかも」と揺れる
- 「自分の好みだけで考えた」 → 市場や競合との接続が切れて、独りよがりな商品になる
- 「ひらめきを待った」 → 出ないまま時間切れ、結局競合の真似になる
2. このプロセスで使うフレームワーク
アイデア発想では「SCAMPER」を中心に使う。30分で20個以上のアイデアが出る、最も実用的な型。
フレームワークとは、思考時の「型」または「補助輪」を指す一般用語。自由発想は迷子になりやすいため、先人が体系化した手順を借用する。
「アイデア発想」プロセスで使用するフレームワーク
| フレームワーク | 機能 | 使用ステップ |
|---|---|---|
| ベンチマーキング(本編) | 競合の既存品を観察し、SCAMPER で変形させる「種」を1個選ぶ | ステップ1 |
| SCAMPER(本編) | 既存品に対する7つの問い(代替・組み合わせ・応用・修正・別用途・削除・逆転)でアイデアを発散する | ステップ2(中心) |
| 3軸評価(本編) | 市場との整合・ユーザーへの刺さり・実現可能性の3軸で絞る | ステップ3 |
SCAMPER の7文字
置き換えたら?
合体させたら?
真似たら?
変えたら?
使えたら?
要素は?
逆にしたら?
| 文字 | 意味 | 問い |
|---|---|---|
| Substitute | 置き換える | 素材・部品・人・方法を別のものに置き換えたら? |
| Combine | 組み合わせる | 他の商品・機能・サービスと合体させたら? |
| Adapt | 応用する | 別業界の仕組みを真似たら? |
| Modify | 修正する | 大きさ・形・色・素材感を変えたら? |
| Put to other use | 他の用途で使う | 本来とは違う使い方・別シーンで使えたら? |
| Eliminate | 削除する | 削ぎ落とせる要素・機能・パーツは? |
| Reverse/Rearrange | 逆転・再配置する | 逆さに・順序を逆に・中身を外に出したら? |
※ マンダラート・オズボーンのチェックリスト・ブレインライティングも関連フレームワーク。+α枠で紹介する。
3. 30分で完了する3ステップ
アイデア発想は3ステップで完了する。5分+20分+5分、合計30分(目安)。
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次ページ以降、各ステップを順に解説する。
1種選び:SCAMPER の対象を1つ決める
3.市場・競合で挙げた競合商品の中から、SCAMPER を当てる「種(既存の商品やサービス)」を1つ選ぶ。所要時間5分(目安)。
使用フレームワーク
ベンチマーキング
種(たね)とは、SCAMPER で「変形させる対象(既存の商品やサービス)」のこと。ゼロから考えるのではなく、既に世にある商品を出発点にすることで、発散の速度が一気に上がる。
なぜやるのか
種を絞らず複数並行で発散すると、アイデアが分散して薄くなる。1つの種を深く変形させることで、SCAMPER連鎖が起きて尖ったアイデアが生まれやすい。種=出発点が定まることで、発散の方向性が明確になる。
手順
- 「3.市場・競合>ステップ2:Competitor(競合調査)」で作成した競合商品リストを開く
- その中から「種」にする商品を1つ選ぶ
- その商品の特徴を3〜5個書き出す(SCAMPER 用の素材)
種の選び方(2つの定石)
- 定石①: 競合の中で一番売れてる商品を選ぶ → 改善余地・差別化点が分かりやすい
- 定石②: ユーザーが返品・低評価したことがある商品を選ぶ → 不満が具体的で、攻めどころが見える
種の記入例(アレルギー対策×掃除市場)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選んだ種 | ニトリル使い捨て手袋(一番売れてる定番、衛生・防護用途) |
| 特徴① | ニトリル素材(防護性は高いが集める力ゼロ) |
| 特徴② | カフは手首まで(短い) |
| 特徴③ | 価格 5〜30円/枚(両手分10〜60円) |
| 特徴④ | 内側カラッと、外側ツルツル(ホコリ補集力ゼロ) |
| 特徴⑤ | 使い切り型・廃棄時のホコリ封印は考慮なし |
→ この5特徴を、次のステップ2で SCAMPER 7問それぞれに投げて変形させる。
✏️ やってみよう (ステップ1: 種を1つ選ぶ)2026.05実施対象
3.市場・競合で出した競合リストから、SCAMPERで変形させる「種」を1つ選んでみよう。種は1個に絞るのがコツ。選んだ種の特徴を5つ書き出す。
| 項目 | 記入欄 |
|---|---|
| 選んだ種 | |
| 特徴① | |
| 特徴② | |
| 特徴③ | |
| 特徴④ | |
| 特徴⑤ |
種選びをAIで補強する方法(4選)
種は1個に絞るのがコツ。最初から複数並行で SCAMPER を回そうとすると、発想が分散して薄くなる。まず1個を深掘りして、20個出してから「他の種でも試す」のが正解。
2SCAMPER 7問:21個のアイデアを発散する
SCAMPERの7文字それぞれに対応する問いを「種」に投げて、各3個ずつ・合計21個のアイデアを書き出す。所要時間20分(目安)。
使用フレームワーク
SCAMPER
SCAMPER は7つの問いの頭文字をつなげた覚え方。1文字あたり3分ペースで進めると、約20分で7問×3個=21個のアイデアになる。
なぜやるのか
自由発想は迷子になりやすく、同じ角度のアイデアばかりが出がち。7問の枠を借りることで、自分では思いつかない角度が強制的に出てきて(置き換え/組み合わせ/応用/逆転 など)、量=質の母数が確保できる。
手順
- 選んだ「種」の商品にSCAMPERの7文字の「問い」を投げる
- 各問いでアイデアを3個書き出す(質より量、ぶっ飛んでいていい。深く考えない。)
- 1文字あたり約3分、合計約20分で21個になる
SCAMPER 7問の記入例(種=ニトリル使い捨て手袋)
| 文字 | 問い | ニトリル手袋からの回答例(各3個) |
|---|---|---|
| S Substitute 置き換える | 素材・部品・人・方法を別のものに置き換えたら? | ① 外側ツルツル → ウェット繊維でホコリ吸着 ② ニトリル単層 → ニトリル+ウェット繊維の二重バリア ③ 無香 → アレルゲン変性液剤+帯電防止剤を含浸 |
| C Combine 組み合わせる | 他の商品・機能・サービスと合体させたら? | ① 手袋+裏返し粘着フラップ(廃棄時封印) ② 手袋+ホコリ吸着繊維 ③ 手袋+専用液剤 |
| A Adapt 応用する | 別業界の仕組みを真似たら? | ① 医療用「インサイド・アウト法(裏返し廃棄)」を家庭用に ② サージカルグローブの長さを家庭用ロングカフに ③ 食品工場の粘着ローラーを手袋内側に |
| M Modify 修正する | 大きさ・形・色・素材感を変えたら? | ① 手首まで → 肘までのロングカフ ② 薄手 → 厚手で耐久性UP ③ 左右兼用 → 右利き・左利き専用設計 |
| P Put to other use 他の用途で使う | 本来とは違う使い方・別シーンで使えたら? | ① 介護現場・研究室での粉塵対策に ② 子供の砂遊び後の手洗い前段階 ③ 引っ越し時の梱包・荷解き |
| E Eliminate 削除する | 削ぎ落とせる要素・機能・パーツは? | ① 再利用機能を削除 → 完全使い切り(両手分30円) ② 香料を削除(無臭・無香料) ③ 厚いゴム部分を削除(柔らかく) |
| R Reverse 逆転・再配置する | 逆さに・順序を逆に・中身を外に出したら? | ① 集めるだけ → 裏返し封印で廃棄まで防護 ② 外側に粘着 → 内側に粘着フラップ ③ 「保護目的」→「ホコリ補集目的」へ発想転換 |
→ 合計21個のアイデアが出た。中には実現困難なものもあるが、それでOK。「これとあれを組み合わせたら?」の連鎖が次々に起こる。
✏️ やってみよう (ステップ2: SCAMPER 7問で21個発散)2026.05実施対象
ステップ1で選んだ種に対して、SCAMPERの7つの問いを投げて、各3個ずつアイデアを書いてみよう。質より量、ぶっ飛んでいてOK。
| 文字 | 問い | アイデア3個 |
|---|---|---|
| S Substitute 置き換え | 素材・部品・人・方法を別のものに置き換えたら? | |
| C Combine 組み合わせ | 他の商品・機能・サービスと合体させたら? | |
| A Adapt 応用 | 別業界の仕組みを真似たら? | |
| M Modify 修正 | 大きさ・形・色・素材感を変えたら? | |
| P Put to other use 他用途 | 本来とは違う使い方・別シーンで使えたら? | |
| E Eliminate 削除 | 削ぎ落とせる要素・機能・パーツは? | |
| R Reverse 逆転・再配置 | 逆さに・順序を逆に・中身を外に出したら? |
SCAMPER フレームワークをAIで補強する方法(4選)
「ぶっ飛んだアイデアこそ書く」のがコツ。「天井から吊るす」「脚なし壁付け」みたいな突飛なアイデアが、次の組み合わせで真価を発揮する。SCAMPERは連鎖するので、書いてる途中で「あ、これとあれを足したら?」が必ず出てくる。
3絞り込み:21個から2〜3個に
ステップ2で出した約21個から、3つの軸で○△×評価して、次プロセスへ持っていく2〜3個を選ぶ。所要時間5分(目安)。
使用フレームワーク
3軸評価
絞り込みは「いきなり1個に決めない」のがコツ。2〜3個残すことで、次の「5.コンセプト設計」で深掘りした後に最終的に1個を選べる。
なぜやるのか
21個のうち実現できるのは数個。3軸(整合性・刺さりやすさ・実現可能性)で評価することで、「次プロセスで深掘りすべき筋の良いもの」を見極められる。1個に絞らず2〜3個残すのは、後工程で組み合わせる余地を残すため。
手順
- 3つの評価軸で各アイデアを ○ △ × で評価する
- 「3軸とも○」のアイデアを優先的に選ぶ
- 該当が少ない場合は「2つ○+1つ△」も含める
- 最終的に2〜3個を次プロセスへ持っていく
3つの評価軸
| 評価軸 | 質問 | ○の条件 |
|---|---|---|
| ① 3.市場・競合との整合 | 自分の立ち位置(差別化要素)と合っている? | 例:「対処×完全防護」の立ち位置と矛盾しない |
| ② ユーザーへの刺さりやすさ | このアイデア、ペルソナ(山本さん)は「欲しい!」と言う? | 2.顧客理解で出た困りごとを直接解決する |
| ③ 実現可能性 | 自分(or チーム)に作れる? | 小ロットOEM・既存手袋メーカーと協業で実現可能 |
絞り込みの記入例(アレルギー対策×掃除市場)
| アイデア | ① 整合 | ② 刺さり | ③ 実現 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| ウェット繊維がミクロでホコリを絡め捕る構造(雪崩ゼロ) | ○ | ○ | ○ | ★ 採用① |
| 肘までのロングカフ・二重バリア(鉄壁ガード) | ○ | ○ | ○ | ★ 採用② |
| 裏返し粘着フラップ(完全封印・医療応用) | ○ | ○ | ○ | ★ 採用③ |
| アレルゲン変性・帯電防止液剤(中和) | ○ | ○ | ○ | ★ 採用④ |
| 介護・研究室への横展開 | △ | × | △ | 見送り(将来検討) |
| 右利き・左利き専用設計 | × | △ | × | 見送り(コスト合わず) |
→ 3軸とも○の4つを次プロセスへ。「ウェット繊維(雪崩ゼロ)+ロングカフ(鉄壁ガード)+裏返し粘着フラップ(完全封印)+専用液剤(中和)」の4特徴を組み合わせて「5.コンセプト設計」へ進む。
✏️ やってみよう (ステップ3: 21個から2〜3個に絞り込み)2026.05実施対象
ステップ2の21個を、3軸(整合・刺さり・実現)で評価して、次プロセスへ持っていく2〜3個を選んでみよう。1個に絞らないのがコツ。
| アイデア | ① 立ち位置との整合 | ② 刺さりやすさ | ③ 実現可能性 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 項目 | 記入欄 |
|---|---|
| 採用① | |
| 採用② | |
| 採用③ (任意) |
3軸評価 フレームワークをAIで補強する方法(4選)
- 1個に絞らないのがコツ。2〜3個残すことで、次のコンセプト設計で「組み合わせ案」が生まれる。
- 「3軸とも○」が1個もない場合は、SCAMPER に戻って種を変えるか、3.市場・競合の立ち位置を見直す。潔く戻りましょう。
4. 次のプロセスへ(アイデア発想→コンセプト設計)
本プロセスの成果物と、次プロセスでやること。
本プロセスでできあがるもの
- SCAMPER で発散したアイデア群: 約21個のアイデアリスト
- 3軸評価で絞り込んだ採用候補: 2〜3個のアイデア
- 採用理由の言語化: 「なぜこのアイデアを選んだか」
次プロセス「5. コンセプト設計」でやること
本プロセスで選んだ2〜3個のアイデアを起点に、「誰に・何を・どう違うか」の1枚に言語化する。バリュープロポジションキャンバスを使って、ユーザーの価値を構造化する。
+α:もっとアイデア発想の精度を上げたいときは
本編3ステップでアイデア発想は完成可能。さらに深く取り組む場合の4項目。
アイデア発散について「もっと網羅的にアイデアを出したい」「チームで発散したい」場合にトライする。
+α ①:マンダラート
大谷翔平が高校時代に使った発想法。9マス×9マスの81マスで、1テーマを徹底的に発散する。
[1] マンダラートの構造
中央の3×3マスの真ん中に「目標(商品アイデア)」を置く。その周囲8マスに「関連要素」を入れる。さらに各関連要素を中央に据えた3×3マスを8つ作って、合計81マスに展開する。
[2] 使いどころ
- SCAMPER との違い: SCAMPER は7問で発散、マンダラートは8観点×9マスで深く広く発散する
- 1テーマを徹底的に分解したい時に使う(商品コンセプトの完全分解)
[3] マンダラートの記入例(中央=ホコリ封印ウェット軍手)
| 素材 | 機能 | 価格 |
| サイズ | 商品本体 | 形状 |
| 色 | 用途 | 購入方法 |
→ 周囲の8マスそれぞれをさらに3×3に展開すると、計72個のサブアイデアが出る。
[4] マンダラートをAIで補強
+α ②:オズボーンのチェックリスト
SCAMPER の祖父にあたる発想法。9つの問いで発散する元祖。
[1] 9つの問い
- 他に転用できないか?
- 他にアイデアを借りられないか?
- 変えたらどうなる?
- 拡大したらどうなる?
- 縮小したらどうなる?
- 置き換えたらどうなる?
- 再配置したらどうなる?
- 逆転したらどうなる?
- 結合したらどうなる?
[2] SCAMPER との関係
1953年にアレックス・オズボーンが提唱、後にこれを7文字に圧縮整理したものが SCAMPER。大きな違いは「拡大」と「縮小」を分けて問うこと。商品の規模感を変える観点に強い。
[3] 使い分け
- SCAMPER: 30分でアイデアを出すデフォルト動線(本編)
- オズボーン: より細かく刻みたい時、特に「拡大」「縮小」を試したい時
[4] オズボーン9問のAI活用プロンプト
+α ③:ブレインライティング
ゼミのチーム作業で有効な、複数人で発散する手法。6人で108個のアイデアが出る。
[1] 手順(6人×6回転で108個)
- メンバー6人、各人A4用紙を1枚持つ
- 5分で3個のアイデアを書く
- 隣の人に紙を渡す
- 受け取った人は、前の人のアイデアに乗っかって3個書く
- 6人×6回転で、合計108個のアイデアが出る
- 最後にメンバー全員で投票して2〜3個に絞る
[2] ブレインストーミング(声出し)との違い
- ブレインライティング(紙): 静か・全員均等に発散・声の大きい人に偏らない
- ブレインストーミング(声): 連鎖が速い・盛り上がる・偏りが出る
初対面のチームや、おとなしい人がいる場合はブレインライティング推奨。
[3] ゼミ現場での運用
「6人いない」場合は、3〜4人でも回せる。回転数を増やして1人で複数枚書くこともできる。SCAMPER を題材にブレインライティングを回すと、SCAMPERのアイデアが3倍以上に増える。
+α ④:AI組み合わせ発想
SCAMPERで出た21個を、AIに「全組み合わせを試させる」高度な使い方。
[1] 組み合わせ爆発の活用
21個のアイデアから2個ずつ選ぶ組み合わせは、210通り。人間が全部試すのは不可能だが、AIなら一瞬で試せる。人間が見落とす組み合わせを発見できるのがこの方法の強み。
[2] プロンプト例
[3] さらに高度な使い方
- 3個ずつの組み合わせ: 1330通り、もっと斬新なアイデアが出る
- 意外性スコアリング: 「常識度」と「実現可能性」の2軸でランキング
- 過去事例との突合: 似た商品が既にあるかをAIに調査させる
[4] 人間の役割
AIが組み合わせを出した後、「これは面白い」「これは違う」と判定するのは人間。AIは候補を量産する役で、最終判断は人間。
なぜ「人間が考える」を先に持ってきているか(アイデア発想版)
アイデア発想プロセスにおいても、「人間が先、AIが後」を採用する理由。
アイデア発想をAIに全任せすると、こんなことが起きてしまう
- AIが出すアイデアは 「平均的・無難なアイデア」: 学習データの中央値に近い回答が出る
- SCAMPER の 「ありえないアイデア」が出にくい: AIは現実的な選択肢に寄せる傾向がある
- 自分の生活経験から出る尖ったアイデアが抜ける: 「私の家ではこうしてる」みたいな具体性が消える
人間が先にSCAMPER 21個を出して、その後にAIに補強させると、「自分の生活感覚で尖らせた基礎」+「AIで広げた網羅性」のハイブリッドになる。
人とAIの組み合わせ方を、自分の言葉で語る
これから先、就活でも仕事でも「AIをどう使っているか」を聞かれる場面が増える。以下のような言い方ができると、人とAIの組み合わせ方を自分の言葉で語れる。
△ 「AIでやりました」
→ 「自分では考えることができない」とみなされてしまう可能性
アピール例
- ✅「AIに複数案を出してもらい、人間が選びました」
- ✅「AIにまとめてもらったものを、人間が判断しました」
- ✅「AIで大量に案を発散させた後、自分の感覚で絞り込みました」
- ✅「人間が問いを考えた上で、AIで加速しました」
- ✅「AIを壁打ち相手にしながら、自分で結論を出しました」
- ✅「最初に自分で仮説を立て、AIにその弱点を指摘してもらって気付きを得ました」
- ✅「案をAIに批判してもらい、その批判に反論できる案だけ採用しました」
- ✅「AIの仮説を、自分の体験で検証しました」
- ✅「AIが見落としがちな『生活実感』を、人間側で補強しました」
- ✅「複数のAIに同じ問いを投げ、回答の共通点・相違点から精度を上げました」
- ✅「AIの出力を鵜呑みにせず、情報源・根拠を調べるようにしました」
- ✅「AIで効率化して浮いた時間で、より重要な作業に集中しました」
→ AIを使いこなしてる人
アイデア発想において、まず人間が取り組み、その上でAIを活用する進め方まとめ
- まず自分でSCAMPER 7問×3個 = 21個出す(自分の生活経験で発散)
- AIに「漏れている観点はないか」と補強させて +20個 増やす
- AIに「組み合わせを提案して」と頼んで意外な組み合わせ10個追加
- 合計50個前後から、人間が3軸で評価して2〜3個に絞る
- 最終的に「自分が作りたい・売りたい」と思えるアイデアを残す
【まとめ】アイデア発想プロセスの3ステップ
アイデア発想プロセスでやる3ステップの確認。
🌱
🔍
🎯
所要時間 合計30分(目安)。
アイデアが2〜3個に絞れたら、次プロセス「5. コンセプト設計」で「誰に・何を・どう違うか」を1枚に言語化する。