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0. 現在の位置:検証

商品企画7プロセスの6番目。前プロセスで完成した「VPC+エレベーターピッチ」を、実在のペルソナに似た人に見せて反応を確認する。

1
✓ 課題抽出
📝
2
✓ 顧客理解
👤
3
✓ 市場・競合
🗺️
4
✓ アイデア発想
💡
5
✓ コンセプト設計
💬
6
検証
7
企画書化
📋

頭の中で考えたコンセプトは、必ず思い込みのズレがある。検証なしで企画書化に進むと、「作ったけど誰も欲しがらない商品」になりやすい。

ここを飛ばすと、後から「あの時聞いておけば…」が必ず出てくる。30分でできる軽い検証でも、コンセプトの方向修正には十分役立つ。

1. 検証とは何か

ひとことで言うと: コンセプトをペルソナに似た人に見せて、「これ欲しい?」を確認する作業。

「作ってから」検証では遅すぎる

多くの新商品は「作ったのに売れない」で失敗する。原因はシンプルで、作る前にお客の声を聞いていないから。検証プロセスは、「コンセプト段階で聞く」ことで、無駄な開発を回避する作業。

  • ❌ 作ってから検証: 「売れなかった」を後から知る → 開発費が無駄に
  • ✅ コンセプト段階で検証: 「響きそう/響かない」を作る前に知る → 軌道修正できる

検証は「手書きスケッチ+AIによる画像生成」が現状望ましい

かつての検証は紙のスケッチか試作品が基本。現在はAIによる画像生成で「ほぼ完成品の写真」が30秒で作れるので、ペルソナに見せた時のリアリティが段違いに高い。

  • 手書きスケッチ: 自分の頭整理に有効
  • AIによる画像生成: GPT-Images / NanoBananaPro等。ペルソナへの伝達力が圧倒的に高い
  • 5つの質問: ペルソナに似た知人へのヒアリング用テンプレ

このプロセスを飛ばすとどうなるか

  • 誰にも見せずに企画書化 → プレゼンで初めて「これ買わないかも」と気付く
  • 視覚素材なしで口頭説明だけ → ペルソナの脳内に映像が湧かず、本気の反応が得られない
  • 質問が漠然 → 「いいですね」しか返ってこない、修正の手がかりが得られない

2. このプロセスで使うフレームワーク

検証では「手書きスケッチ+AIによる画像生成」で視覚素材を作り、「5つの質問」でヒアリング、最後に「採用/修正/破棄」で判定する。

フレームワークとは、思考時の「型」または「補助輪」を指す一般用語。自由発想は迷子になりやすいため、先人が体系化した手順を借用する。

「検証」プロセスで使用するフレームワーク

フレームワーク機能使用ステップ
手書きスケッチ(本編)コンセプトを手書きスケッチで素早く可視化。自分の頭整理用ステップ1(前半)
AIによる画像生成(本編)GPT-Images / NanoBananaPro等で、ほぼ完成品のイメージ画像を生成。ペルソナに見せる用ステップ1(後半)
5つの質問(本編)「欲しい?」「いくら?」「競合と何が違う?」等の構造化質問でヒアリングステップ2
採用/修正/破棄 判定(本編)フィードバックを3区分で判定し、次プロセスへの持ち越し方を決めるステップ3

3. 30分で完了する3ステップ

検証は3ステップで完了する。10分+15分+5分、合計30分(目安)。

ステップ1
視覚素材を作る
✏️🖼️
手書きスケッチ+AIによる画像生成
手書きスケッチ+AIによる画像生成
10分
ステップ2
5つの質問
👂
ペルソナに似た知人にヒアリング
5つの質問
15分
ステップ3
フィードバック整理
📋
採用/修正/破棄を判定
採用/修正/破棄
5分

次ページ以降、各ステップを順に解説する。

1視覚素材を作る:手書きスケッチ+AIによる画像生成

コンセプトをペルソナに見せるための視覚素材を、手書きスケッチ(自分の頭整理)+AIによる画像生成(ペルソナ提示用)の2段構えで作る。所要時間10分(目安)。

使用フレームワーク

手書きスケッチ + AIによる画像生成

2段構えにする理由は、それぞれの役割が違うため。手書きスケッチは「自分の頭整理」AIによる画像生成は「ペルソナへの提示」に最適。

なぜやるのか

テキスト(VPC・エレベーターピッチ)だけで説明しても、相手は商品の姿をイメージできない。視覚素材があると「これ欲しい/欲しくない」のリアル反応が得られ、検証の質が一気に上がる。文字だけのヒアリングとは情報量が桁違い。

手順

  1. 手書きスケッチ(3分): 5.コンセプト設計の VPC とエレベーターピッチを見ながら、商品の見た目・使われ方を手書きスケッチで描く
  2. AIによる画像生成(7分): GPT-Images / NanoBananaPro等に「商品の見た目」「使われている場面」のプロンプトを投げて生成
  3. 気に入った1〜2枚を選んで、次のヒアリングで使う
✏️
ステップ ①
手書きスケッチ
人間
自分の頭整理に最適
3分
🖼️
ステップ ②
AI画像生成
AI
ペルソナへの伝達力◎
(GPT-Images / NanoBananaPro)
7分
ステップ ③
1〜2枚を選択
人間
次のヒアリングで使う
瞬時

役割分担: 手書き=自分の頭整理 / AI画像=ペルソナへの伝達力(2段構えで両立)

視覚素材の記入例(ホコリ封印ウェット軍手の場合)

素材種別内容
手書きスケッチA4紙にホコリ封印ウェット軍手の外観・装着姿・裏返し封印の手順を手書きスケッチ / 「ウェット繊維部分」「ロングカフ(肘まで)」「裏返し粘着フラップ」「専用液剤」を矢印で注釈
AIによる生成画像 ①(商品単体)「白基調の手袋、肘までの長さ、ウェット繊維の質感、清潔感ある北欧モダンな雰囲気、ECサイト風」のような写真
AIによる生成画像 ②(利用シーン)「30代女性がリビングのテレビ裏で手袋を装着し、ホコリを握りしめた状態のクローズアップ、裏返してそのまま捨てる動作」のような写真」
AIによる生成画像 ③(インフォグラフィック)「①雪崩ゼロ→②鉄壁ガード→③完全封印→④中和 の4特徴を示す商品インフォグラフィック」 ※実例: 商品企画書添付のキービジュアル参照
✏️ やってみよう (ステップ1: 視覚素材を作る - 手書きスケッチ+AI画像)2026.05実施対象

5.コンセプト設計のエレベーターピッチを基に、検証用の視覚素材を3〜4種類作ってみよう。手書きスケッチは紙でOK、AI画像生成プロンプトはここに記録。

素材種別内容・プロンプト
手書きスケッチ
AI画像①
(商品単体)
AI画像②
(利用シーン)
AI画像③
(インフォグラフィック)
※ ブラウザを閉じると入力内容は消えます。こまめにダウンロードを。

AIによる画像生成 を磨くプロンプト集(6選)

方法1AIによる視覚素材プロンプト一括生成(AI任せ)
コンセプトとペルソナを渡して、検証用視覚素材4種類分のプロンプトを一気に生成させる。
以下のコンセプトに基づき、ペルソナ検証で使う視覚素材4種類分の画像生成プロンプトを作ってください。 【コンセプト】[5.コンセプト設計のエレベーターピッチを貼る] 【ペルソナ】[2.顧客理解>ステップ1:ペルソナの骨格 のペルソナ項目を貼る] 【VPC】[5.コンセプト設計のVPCを貼る] 【4種類の視覚素材】 - 手書きスケッチで描く内容(描く対象を文章で) - AI画像①商品単体(ECサイト風) - AI画像②利用シーン(ペルソナが使っている瞬間) - AI画像③インフォグラフィック(検証用、特徴可視化) 【出力形式】「素材種別 / 内容・プロンプト」の2列の表でお願いします。
方法2 人間下書きをベースとした拡張 2026.05実施対象
自分で書いた視覚素材プロンプトをAIに渡して、抜けの観点・生成精度を上げる工夫を指摘させる。
以下は私が書いた検証用視覚素材4種類分の計画です。 抜けている観点・プロンプトの精度向上案を指摘してください。 【コンセプト】[5.コンセプト設計のエレベーターピッチを貼る] 【ペルソナ】[2.顧客理解>ステップ1:ペルソナの骨格 のペルソナ項目を貼る] 【私の視覚素材計画(4種類)】 [やってみようで書いた4種類の計画・プロンプトを貼る] 特に、生成イメージが期待に近づく具体的描写語(構図・光・色・素材感等)が弱い箇所があれば補強してください。 【出力形式】「素材種別 / 内容・プロンプト」の2列の表でお願いします。補強箇所が分かるよう該当セルを「(補強)」で明示してください。
方法3商品単体写真の生成
商品の見た目を「ECサイトのトップ画像風」に生成。
以下の商品コンセプトに基づき、商品単体の写真を生成してください。 【コンセプト】[エレベーターピッチを貼る] 【素材・形状・色】[VPCのProducts & Servicesを貼る] 【生成条件】 - ECサイトのトップ画像風(白背景、商品中心) - 高解像度・実写風 - 縦横比 1:1 3パターン生成してください。
方法4利用シーンの生成
ペルソナが商品を使っている場面を生成。ヒアリング相手に「自分ごと」として感じてもらう。
以下のペルソナが商品を使っているシーンを画像生成してください。 【ペルソナ】[2.顧客理解>ステップ1:ペルソナの骨格 のペルソナ項目を貼る] 【商品】[エレベーターピッチを貼る] 【生成条件】 - ペルソナの年齢・属性に合った人物が登場 - 場所・時刻はペルソナの「困っている瞬間」(2.顧客理解参照) - 商品が自然に使われている - 写真風(イラストではなく) 3パターン生成してください。
方法5インフォグラフィック生成
サービスフロー・特徴比較表・データなどを図解化。

※ ここでのインフォグラフィックはペルソナ検証用(自分が商品理解を深めるために作る)。7.企画書化 +α④の販促用インフォグラフィック(世の中に届けるために作る)とは目的が異なる。

以下の商品コンセプトのサービスフローを、インフォグラフィックで生成してください。 【商品】[エレベーターピッチを貼る] 【サービスフロー】[ステップを箇条書きで] 【生成条件】 - 4〜6ステップを横並びまたは縦並びで - アイコン・矢印を含む - 文字は日本語(短いキャプション付き) - ブランドカラー(指定があれば) 3パターン生成してください。
方法6プロンプト磨き込み
最初のプロンプトでイメージが違う時、AIに「より良いプロンプト」を提案させる。
以下のプロンプトで画像生成したところ、思ったイメージと違いました。 【元プロンプト】[プロンプトを貼る] 【期待していたイメージ】[文章で具体的に] 【実際のイメージ】[文章で具体的に] 期待に近づけるための改善プロンプトを3つ提案してください。 各プロンプトについて、変更点と狙いを併記してください。
💡 ヒント

画像生成は1発で決まらないのが普通。3〜5回プロンプトを調整しながら「これだ」を見つける。手書きスケッチは「自分の頭の中の整理」AIによる画像生成は「人に見せる用」と役割を分けると、両方の良さが活きる感じです。

25つの質問でヒアリング

ペルソナに似た知人1名(または自分が当事者の場合は自己観察)に対して、視覚素材を見せながら5つの質問でヒアリング。所要時間15分(目安)。

使用フレームワーク

5つの質問

検証の核心は「ペルソナに近い1人の声」。統計的に正確である必要はない。1人の本音から、コンセプトの方向性は十分わかる。

なぜやるのか

「良いと思う」だけでは商品化の判断にならない。5つの質問で「本気度・価格感度・差別化認知・本当の困りごと・改善ヒント」を確認することで、コンセプトの妥当性が立体的に見える。1人でも本音が聞ければ、机上の空論から脱出できる。

手順

  1. ペルソナに似た知人(家族・友人・SNSの繋がりOK)に15分の時間をもらう
  2. 視覚素材(手書きスケッチ+AIによる生成画像)を見せる
  3. 5つの質問を順番に聞く。誘導しない。沈黙を待つ
  4. 回答をメモ(録音も可・後でAIに分析させる用)

5つの質問テンプレ

— ペルソナに似た知人1名へのヒアリング —
🎯
Q1
これ、欲しいですか?
(YES/NO)
初動の反応・刺さり
💰
Q2
いくらなら
払いますか?
価格感度・価値認知
⚖️
Q3
似た商品ありますか?
どう違って見えますか?
競合認知・差別化伝達度
🤔
Q4
普段困っていること、
本当にこれですか?
課題仮説の妥当性
💡
Q5
改善するなら
どこを変えますか?
改善ヒント・想定外の視点
#質問聞きたいこと
Q1これ、欲しいですか?(YES/NO)初動の反応・刺さり
Q2いくらなら払いますか?価格感度・価値の認知
Q3似た商品はありますか? それとどう違って見えますか?競合認知・差別化の伝達度
Q4あなたが普段困っていることは、本当にこれですか?課題仮説の妥当性
Q5もし改善するなら、どこを変えますか?改善ヒント・想定外の視点

5つの質問の記入例(ホコリ封印ウェット軍手・山本さん似の知人の場合)

質問回答例
Q1 欲しい?「うん、欲しい。掃除のたびにアレルギー反応出るし、ダストカップ廃棄のたびにお風呂場へ駆け込んでた」(YES)
Q2 いくらなら?「30円は安すぎて逆に不安。50〜100円でも買う。月1,000円使ってもいい」
Q3 似た商品との違い「使い捨て手袋は使ってるけど『集める』発想はない。ハンディモップは雪崩る。これは『集めて封印』が画期的」
Q4 本当の困りごと?「いろいろあるけど、特にビニール袋を縛って空気抜く時の『ぶしゅーっと埃まみれの空気』が一番地獄。次が水洗いした時の舞い上がり、その次がお風呂場のドア開けた時に空気が動いてホコリ流れ込むやつ、かな」
Q5 改善点「ロングカフが汗で蒸れそう。通気性のある素材バリエーションが欲しい。あと無香料を前面に出して」

→ Q4 で「3重ハードル」のペルソナ(山本さん)主観の優先順位(1位:空気抜き / 2位:水洗い舞い上がり / 3位:ドア開閉対流)が、他のアレルギー持ちにも共通すると確認(=ペルソナの主観が他者にも当てはまる=普遍性検証成立)。さらに、Pain Relievers の「裏返し粘着フラップ=空気抜き不要」が最重要Painへの対策として的中していることも裏付け。Q5 で「通気性素材バリエーション」「無香料アピール」という新たな改善ヒントが得られた。

✏️ やってみよう (ステップ2: 5つの質問でヒアリング)2026.05実施対象

ペルソナに似た知人1名に視覚素材を見せながら5つの質問でヒアリング。回答を記録して、コンセプトの方向性を確認しよう。

項目記入欄
相手の属性
質問回答
Q1 これ、欲しいですか?
(YES/NO)
Q2 いくらなら払いますか?
Q3 似た商品はありますか?
それとどう違って見えますか?
Q4 あなたが普段困っていることは、
本当にこれですか?
Q5 もし改善するなら、
どこを変えますか?
項目記入欄
普遍性の確認
新たな改善ヒント
※ ブラウザを閉じると入力内容は消えます。こまめにダウンロードを。

5つの質問をAIで補強する方法(5選)

方法1AIによるヒアリング回答シミュレーション(AI任せ)
AIにペルソナを演じさせて、5質問への回答をシミュレーション。本番前に予想反応を掴む。
あなたは以下のペルソナです。 [2.顧客理解>ステップ1:ペルソナの骨格 のペルソナ項目を貼る] 以下の商品を見せながら5つの質問をします。一人称で、リアルな反応で答えてください。 【提示する商品】 [エレベーターピッチとVPCを貼る] 【5つの質問】 - Q1 これ、欲しいですか?(YES/NO) - Q2 いくらなら払いますか? - Q3 似た商品ありますか? それとどう違って見えますか? - Q4 あなたが普段困っていることは、本当にこれですか? - Q5 もし改善するなら、どこを変えますか? 【出力形式】「質問 / 回答」の2列の表+「ヒアリングから見えたもの(普遍性確認/新たな改善ヒント)」のまとめでお願いします。
方法2 人間下書きをベースとした拡張 2026.05実施対象
自分で実施したヒアリング回答をAIに渡して、表面的反応の裏にあるインサイト・見落とした観点を指摘させる。
以下は私が実施したヒアリングの回答ログです。 表面の発言だけでなく、その奥にあるインサイト・私が見落とした観点を指摘してください。 【現コンセプト】[エレベーターピッチとVPCを貼る] 【ペルソナ】[2.顧客理解>ステップ1:ペルソナの骨格 のペルソナ項目を貼る] 【ヒアリング相手の属性】[やってみようで記録した属性を貼る] 【私が記録した5質問の回答】 [やってみようで記録した回答を貼る] 【私が記録した「ヒアリングから見えたもの」】 [やってみようで記録した普遍性確認・改善ヒントを貼る] 特に、「言葉にされていないが態度・回答パターンから読み取れる本音」「ペルソナが気付いていない潜在ニーズ」「コンセプト修正に活かせる視点で私が見落としたもの」を補強してください。 【出力形式】「質問 / 回答」の2列の表+「ヒアリングから見えたもの(普遍性確認/新たな改善ヒント)」のまとめでお願いします。補強箇所が分かるよう該当セルを「(補強)」で明示してください。
方法3回答ログのインサイト抽出
本番ヒアリング後の回答ログを渡して、表面的反応の裏にあるインサイトを抽出。
以下は私が実施したヒアリングの回答ログです。 [5つの質問+回答を貼る] 表面の発言だけでなく、その奥にある「真のインサイト」を3つ抽出してください。 - 言葉にされていないが、態度・回答パターンから読み取れる本音 - ペルソナが気付いていない潜在ニーズ - コンセプトの修正に活かせる視点 各インサイトに、根拠の発言と商品設計への示唆を併記してください。
方法4追加質問の生成
ヒアリング中に深掘りしたい論点が出てきた時、AIに追加質問を提案させる。
ヒアリング中に、以下の論点を深掘りしたくなりました。 【論点】[深掘りしたい点を文章で] この論点を、相手に圧をかけずに自然に聞き出すための質問を3つ提案してください。 それぞれの質問について、相手が答えやすい言い回しに整えてください。
方法5複数人ヒアリング結果の比較
2〜3人の回答を渡して、共通点・相違点・推奨判定を出させる。
以下は3人のペルソナ似の知人から得たヒアリング回答です。 [3人分の5質問+回答を貼る] - 共通する反応(=信頼性高) - 人による違い(=セグメント分けの可能性) - コンセプトの方向性に対する総合判定(維持/修正/破棄) それぞれをまとめてください。
💡 ヒント

「いいですね」しか返ってこないのは、質問が漠然か、相手が忖度しているサイン。Q1 で YES と言われても、Q3〜Q5 で具体性が出ない場合は、本気で欲しいわけではない可能性。沈黙を待つのがコツ。気まずさを感じても、3秒待つと本音が出てくる感じです。

3フィードバック整理:採用/修正/破棄を判定

ヒアリングで得たフィードバックを「採用/修正/破棄」の3区分で判定して、次プロセス7.企画書化に持ち越す材料を整える。所要時間5分(目安)。

使用フレームワーク

採用/修正/破棄 判定

すべてのフィードバックを採用する必要はない。コンセプトの核を守りつつ、軌道修正に値する声だけ取り入れるのが基本姿勢。

なぜやるのか

全てのフィードバックを反映するとコンセプトがブレて当初の核が失われる。3区分(採用/修正/破棄)で判定することで、コンセプトの核を守りつつ筋の良い軌道修正だけを取り込める。破棄の理由を残すのは、後で振り返って判断軸を磨くため。

手順

  1. 5つの質問の回答を順に振り返る
  2. 各回答の指摘・気付きを以下の3区分で判定する
  3. 「採用」「修正」の項目を、企画書化フェーズに持ち越す
  4. 「破棄」の項目は、なぜ破棄したかの理由を1行残す(後で振り返り用)

3つの判定区分

区分意味
採用コンセプトに反映する「他者も同じ優先順位(1位:空気抜き)で共感」→ Pain Relievers の「裏返し粘着フラップ=空気抜き不要」が最重要対策として的中を裏付け
修正コンセプトを微調整する「通気性素材バリエーション」→ サブラインとして追加検討
破棄コンセプトに反映しない「香り付きバージョン」→ 無香料原則に反する、当面破棄

フィードバック整理の記入例(ホコリ封印ウェット軍手)

フィードバック区分反映方法
「掃除のたびにアレルギー反応が出る、廃棄時にお風呂場へ駆け込んでた」採用エレベーターピッチの Pain 表現を強化「長年カビやホコリに悩むアレルギー持ちの…」
「50〜100円でも買う、月1,000円使ってもいい」採用30円は維持しつつ、月利用枚数モデル(月10枚=300円〜)で年商試算を強化
「他のアレルギー持ちも同じ優先順位(1位:空気抜き)で共感」採用ペルソナの主観が普遍的だと検証成立。Pain Relievers の「裏返し粘着フラップ=空気抜き不要」が最重要対策として的中していることを裏付け、エレベーターピッチで強調すべき要素と確認
「通気性素材バリエーション」修正サブライン(夏用・冬用)として企画書化に追加検討
「香り付きバージョン」破棄無香料原則(アレルゲン中和液剤の効果干渉リスク)に反する、当面破棄
✏️ やってみよう (ステップ3: フィードバック整理 採用/修正/破棄)2026.05実施対象

ステップ2のヒアリング回答を「採用/修正/破棄」の3区分で判定。次プロセス7.企画書化に持ち越す材料を整える。

フィードバック区分反映方法・理由
項目記入欄
エレベーターピッチ更新
VPC更新点
※ ブラウザを閉じると入力内容は消えます。こまめにダウンロードを。

フィードバック整理をAIで補強する方法(4選)

方法1AIによる判定の自動化(AI任せ)
フィードバックを渡して、3区分の判定案+反映方法を提案させる。
以下のヒアリング回答を、「採用/修正/破棄」の3区分で判定してください。 【ヒアリング回答】[5質問の回答を貼る] 【現コンセプト】[エレベーターピッチとVPCを貼る] 【判定基準】 - 採用: コンセプトの核を強化する声 - 修正: 副次的な追加・微調整に値する声 - 破棄: 個別ニーズすぎる/コスト合わない声 各項目に、区分・反映方法・理由を併記してください。 最終判断は私が行うので、迷う項目には「△(要判断)」を付けてください。 【出力形式】「フィードバック / 区分 / 反映方法・理由」の3列の表+「次プロセスへの持ち越し材料(エレベーターピッチ更新/VPC更新点)」のまとめでお願いします。
方法2 人間下書きをベースとした拡張 2026.05実施対象
自分で書いた判定結果をAIに渡して、判定の妥当性・抜け観点・見落とし・反映方法の精度を指摘させる。
以下は私が3区分で判定した結果です。 判定の妥当性・抜けている観点・見落とし・反映方法の精度を指摘してください。 【現コンセプト】[エレベーターピッチとVPCを貼る] 【ヒアリング回答】[ステップ2の5質問回答を貼る] 【私の判定結果】[やってみようで書いた判定表を貼る] 【私の持ち越し材料】[やってみようで書いたエレベーターピッチ更新/VPC更新点を貼る] 特に、「私が破棄にしたが実は採用すべきフィードバック」「私が採用にしたが実は破棄/修正すべきフィードバック」を補強してください。 【出力形式】「フィードバック / 区分 / 反映方法・理由」の3列の表+「次プロセスへの持ち越し材料(エレベーターピッチ更新/VPC更新点)」のまとめでお願いします。補強箇所が分かるよう該当セルを「(補強)」で明示してください。
方法3コンセプト修正案の生成
採用したフィードバックを反映した、コンセプト修正案を3パターン出してもらう。
以下のフィードバックを反映した、コンセプト修正案を3パターン作成してください。 【元のコンセプト】[エレベーターピッチとVPCを貼る] 【採用するフィードバック】[採用項目を箇条書き] 各パターンで、エレベーターピッチ1行・VPC変更点・期待効果を明示してください。 最も筋の良いパターンを推奨してください。
方法4破棄理由の整理
破棄したフィードバックの理由を整理し、後で振り返り用にログ化。
以下のフィードバックを「破棄」と判定しました。 [破棄するフィードバックを箇条書き] 各項目について、破棄理由(個別ニーズ/コスト合わず/タイミングが早い 等)を1行で整理してください。 将来の事業フェーズで再検討できるかどうかも併記してください。
💡 ヒント
  • 「採用」が多すぎる時は、コンセプトがブレている兆候。核を守る意識で2〜3個に絞る。
  • 逆に「採用」が0個の時は、コンセプトをそもそも見直す合図。潔く戻りましょう(5.コンセプト設計に戻って再度 VPC を磨く)。

4. 次のプロセスへ(検証→企画書化)

本プロセスの成果物と、次プロセスでやること。

1
✓ 課題抽出
📝
2
✓ 顧客理解
👤
3
✓ 市場・競合
🗺️
4
✓ アイデア発想
💡
5
✓ コンセプト設計
💬
6
✓ 検証
7
企画書化
📋

本プロセスでできあがるもの

  • 視覚素材: 手書きスケッチ+AIによる生成画像(商品単体・利用シーン・インフォグラフィック)
  • ヒアリング回答ログ: 5つの質問の回答集
  • フィードバック判定: 採用/修正/破棄の3区分結果
  • 修正版コンセプト: ヒアリング反映後の VPC とエレベーターピッチ

次プロセス「7. 企画書化」でやること

本プロセスで検証済の「修正版コンセプト」を、商品企画書のお役立ちテンプレート(7セクション)で商品全体に展開する。商品仕様・販売計画・数値見込み等を含む「バイヤー・商品担当に渡せる A4 2-3ページ程度の資料」に仕立てる。

+α:もっと検証の精度を上げたいときは

本編3ステップで検証は完成可能。さらに深く取り組む場合の4項目。

検証について「もっと多角的に手書きスケッチを作りたい」「もっと多数の声を集めたい」場合にトライする。

+α ①:

手書きスケッチ深堀り
(複数バリエーション・ワイヤーフレーム)

+α ②:

AIによる画像生成 深堀り
(プロンプト技法・ツール比較・倫理)

+α ③:

ヒアリング技法
(5 Whys実空間版・観察・デプス)

+α ①:手書きスケッチ深堀り

手書きスケッチを複数バリエーションで作成して、ペルソナへの提示精度を上げる手法。

[1] バリエーション戦略

1案だけだと「これでいいか/悪いか」の二択になる。2〜3案並べると、ペルソナが比較しながら本音を語りやすい。

  • 軸A vs 軸B: 例 高価格×シンプル vs 低価格×多機能
  • 使い方違い: 例 据え置き型 vs 持ち運び型
  • デザイン違い: 例 北欧モダン vs 和モダン

[2] ワイヤーフレーム(デジタル商品の場合)

アプリ・サービスのコンセプトを検証する場合、画面遷移をワイヤーフレームで描く。Figma・Miro・ホワイトボード等を使う。

[3] ストーリーボード化

5.コンセプト設計 +α ③ で扱った「ストーリーボード」(5コマ構成)をペルソナに見せる方法もある。商品単体より「使われる流れ」が伝わる。

[4] 手書きスケッチ深堀りのAI活用プロンプト

以下の商品コンセプトに対して、手書きスケッチの「複数バリエーション」を3案提案してください。 【コンセプト】[エレベーターピッチとVPCを貼る] 各案について以下を明示してください。 - 軸の違い(高価格 vs 低価格、シンプル vs 多機能 等) - 描くべき要素(正面図・側面図・利用シーン) - ペルソナに見せた時に得たい反応 3案並べる効果を最大化する組み合わせを推奨してください。

+α ②:AIによる画像生成 深堀り

AIによる画像生成をより精度高く使うためのプロンプト技法・ツール比較・倫理面。

[1] 主要ツールの比較(2026年5月時点)

ツール用途強み料金
GPT-Images画像生成ChatGPT内で完結・文脈理解が強い・日本語プロンプトに強いChatGPT無料/有料
NanoBananaPro画像生成Google Gemini系・高速・複数生成が容易Gemini無料/有料(学生1年Pro無料)
NotebookLM(参考)テキスト分析PDF・URL・録音文字起こしを読み込んで要約・分析。検証ログやインタビュー記録の分析に有効Google無料

※ 上記以外にも各種ツールあり。本講義ではChatGPT/Gemini系で完結する範囲を中心に扱う。NotebookLM は画像生成ではなく「テキスト分析系」で、ヒアリング録音の要約・過去調査資料の整理に活用可。

[2] プロンプト技法 5つの観点

  • 主体: 誰が・何が(商品単体 / 人物が使用中 / インフォグラフィック)
  • 場所: どこで(キッチン / リビング / オフィス)
  • 時刻・光: 朝の自然光 / 夕方の暖色 / スタジオ照明
  • スタイル: 写真風 / 北欧モダン / 和モダン / イラスト風
  • 構図: 縦横比 / 視点(俯瞰 / 水平 / クローズアップ)

[3] 倫理・著作権面の注意

  • 生成画像を商用利用する場合、各ツールの利用規約を確認
  • 実在の人物・ブランドを意図せず再現してしまうリスク → プロンプトに固有名詞を入れない
  • 講義の検証段階では問題なし、商用化フェーズで再確認

[4] AIによる画像生成 を磨くプロンプト

以下の商品コンセプトに対して、AIによる画像生成向けの最適プロンプトを設計してください。 【コンセプト】[エレベーターピッチとVPCを貼る] 【生成したい画像種別】[商品単体 / 利用シーン / インフォグラフィック] 【設計観点】 - 主体・場所・時刻・スタイル・構図の5観点 - 日本語と英語の両方 - 3パターン(雰囲気違い) 各プロンプトについて、生成される画像の予想イメージを文章で描写してください。

+α ③:ヒアリング技法

5つの質問を超えた、本格的なヒアリング技法。インタビュー・観察・自己観察など。

[1] 5 Whys 実空間版

1.課題抽出で扱った「なぜ?の5回反復」を、ヒアリングの現場でリアルに使う。表面の不満から本質的な動機まで到達する。

  • 「これ欲しい」→ 「なぜ?」
  • 「うちのキッチンに合うから」→ 「なぜそれが大事?」
  • 「ぴったり収まると気分がいいから」→ 「なぜ気分がいいと大事?」
  • ... 5回反復で核心へ

[2] 観察(フィールドワーク)

ヒアリングで聞き出せない情報は行動の観察から取る。例: ペルソナ似の人がキッチンで作業する様子を見せてもらう。「何で困っているか」を言語化せずに見える。

[3] デプスインタビュー(60〜90分)

5つの質問では足りない時は、デプスインタビュー(2.顧客理解 +α ①で詳述)で深掘り。1人60〜90分の対話で「真のインサイト」まで到達する。

[4] ヒアリング技法のAI活用プロンプト

以下のヒアリングで得た回答に対して、「5 Whys」で深掘り質問を生成してください。 【元の回答】[ペルソナの発言を貼る] 「なぜ?」を5回反復するイメージで、各段階の質問を3バリエーション提案してください。 質問は相手が答えやすい自然な言い回しにしてください。 最後の5回目の質問が、コンセプトの核を引き出せるよう設計してください。

なぜ「人間が考える」を先に持ってきているか(検証版)

検証プロセスにおいても、「人間が先、AIが後」を採用する理由。

検証をAIに全任せすると、こんなことが起きてしまう

  • AIによる仮想ヒアリングが 「優等生の回答」に偏る: AIは学習データの平均的反応を返す
  • 実空間のペルソナの 「言葉になっていない違和感」がAIには見えない
  • AIによる画像生成が 「綺麗すぎるイメージ」を出す: リアルな生活感が抜けて、ペルソナが自分ごと化しにくい

人間が実空間でヒアリングして、AIで補強・整理することで、「リアルな声」+「AIによる構造化」のハイブリッドになる。

人とAIの組み合わせ方を、自分の言葉で語る

これから先、就活でも仕事でも「AIをどう使っているか」を聞かれる場面が増える。以下のような言い方ができると、人とAIの組み合わせ方を自分の言葉で語れる。

「AIでやりました」

→ 「自分では考えることができない」とみなされてしまう可能性

アピール例

  • 「AIに複数案を出してもらい、人間が選びました」
  • 「AIにまとめてもらったものを、人間が判断しました」
  • 「AIで大量に案を発散させた後、自分の感覚で絞り込みました」
  • 「人間が問いを考えた上で、AIで加速しました」
  • 「AIを壁打ち相手にしながら、自分で結論を出しました」
  • 「最初に自分で仮説を立て、AIにその弱点を指摘してもらって気付きを得ました」
  • 「案をAIに批判してもらい、その批判に反論できる案だけ採用しました」
  • 「AIの仮説を、自分の体験で検証しました」
  • 「AIが見落としがちな『生活実感』を、人間側で補強しました」
  • 「複数のAIに同じ問いを投げ、回答の共通点・相違点から精度を上げました」
  • 「AIの出力を鵜呑みにせず、情報源・根拠を調べるようにしました」
  • 「AIで効率化して浮いた時間で、より重要な作業に集中しました」

→ AIを使いこなしてる人

検証において、まず人間が取り組み、その上でAIを活用する進め方まとめ

  1. まず人間で手書きスケッチを書く(自分の頭整理)
  2. AIによる画像生成でペルソナ提示用画像を作る(プロンプトは人間が設計)
  3. 実空間のペルソナに似た知人にヒアリング(人間が対面)
  4. 回答ログをAIに渡してインサイト抽出させる
  5. 採用/修正/破棄の最終判定は人間が行う

【まとめ】検証プロセスの3ステップ

検証プロセスでやる3ステップの確認。

ステップ1
視覚素材を作る
✏️🖼️
手書きスケッチ+AIによる画像生成
手書きスケッチ+AIによる画像生成
10分
ステップ2
5つの質問
👂
ペルソナ似の知人にヒアリング
5つの質問
15分
ステップ3
フィードバック整理
📋
採用/修正/破棄
採用/修正/破棄
5分

所要時間 合計30分(目安)。
検証で修正されたコンセプトを持って、次プロセス「7. 企画書化」で商品企画書のお役立ちテンプレート(7セクション)に展開する。

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