在宅介護中の家庭向け、電源が止まった時の10分プラン
この備えについて
父は在宅酸素をつけています。 2024年の1月1日、能登の地震があった夜、私は父の寝室の前で、コンセントを見つめていました。 もし今、停電したら。酸素濃縮器は止まる。父は酸素なしでは息が浅くなる。緊急用のボンベは1本、居間の押し入れの奥。手動吸引器は買ってあるけれど、使い方を通して練習したことがない。私は45歳、父は78歳、二人暮らしです。 その夜、能登はうちから遠いのに、私は震えていました。「もし、うちだったら」の想像だけで、体が動かなかった。 翌日、AIに「在宅酸素の父。停電時の10分プラン、組んで」と打ちました。返ってきた10分プランを、A4の紙に印刷して、父の枕元に貼りました。それだけのことで、私は少しだけ、眠れるようになりました。 そのプロンプトを整えたのが、これです。 使用中の医療機器・介護機器と患者情報を貼ると、以下の4項目が返ってきます。 【最初の3分ですべきこと】 上位3項目まで。1分ごとに何をするか、身体を先に動かすための短文。 【3-10分の間の連絡先】 医療機関・訪問看護ステーション・地域包括支援センター・電力会社。それぞれ、うちの状況で伝える一言例つき。 【手元に置いておくべき道具】 懐中電灯・手動吸引器・予備電池・救急連絡カード。「押し入れの奥」でなく「枕元の枠内」に置くべきもの、を明示。 【患者本人への声かけ例】 不安を煽らない、落ち着きを取り戻すトーンの短文。父にかける言葉を、私の脳が真っ白なうちに用意しておく。 工夫したのは、恐怖を煽らないこと。介護者は既に日常的にストレスを抱えているので、停電時のマニュアルまで暗くならないよう配慮しました。医療機関への相談を促す文言も必ず1行入れさせています。 10分プランは、実際の停電を想定した「一度だけの予行演習」で使うのがおすすめです。私は父と一緒に、月1回の日曜に、5分だけ「もし今、電気が止まったら」の予行演習をしています。父は最初「そんなの縁起でもない」と言っていましたが、3ヶ月続けたら「これ、やっといてよかったな」と言うようになりました。 在宅で医療的ケアを続けている家庭(気管切開・胃ろう・在宅酸素など)は、担当医と事前に停電時の対応を相談しておくのが基本ですが、このプロンプトは「その事前相談の議題を作る」ためにも使えます。訪問看護ステーションのスタッフさんと共有すると、災害時の連携がスムーズになります。 同じ立場の家族介護者の方の、心の重荷を少しだけ軽くする補助線として。
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あなたの家の備えも、誰かの家族を守るかもしれません。
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